今月の農作業(3月)柑橘

JAありだ営農指導課

なぜ剪定を行うのか?

剪定をする意味はいろいろとあると思いますが1番は樹勢の維持だと思います。剪定をしなければ樹は段々と弱っていきます。しかし、最近は消費者が求める高品質な果実を生産することが必要なことや、剪定により樹が暴れることを恐れ、弱剪定や無剪定が多くなってきています。弱剪定や無剪定を続けると、最初はあまり変化がありませんが、徐々に葉数は少なくなり、樹勢は低下していきます。最終的には収量が下るだけでなく、中の枝が込み合い、病害虫の発生が多くなることや、作業性が悪くなるなどマイナスなことがほとんどです。このことから、品質と樹勢の維持を両立できるような剪定を毎年、十分量行う事が重要です。

樹を作っていく!

剪定講習会等で主枝の数は2〜3本が良いという話を聞いた事がある人が多いと思います。しかし、実際に園地を見てみると主枝は3本以上あります。また、それに対する亜主枝も数多くある樹がほとんどで樹形が複雑になっています。この複雑な樹形で剪定鋏を使い、細かな剪定をすることは剪定をさらに難しくしているように思います。まずは、枝を整理し、樹を作っていくことが重要です。イメージは図1のようにしていくことで、同年枝(主枝の同年枝、亜主枝の同年枝)を基部から切除していきます。同年枝を切除するメリットはまず、前回の2月号で書いた樹間にスペースが生まれることです。次にフトコロにもスペースができ発芽が促進され、葉数が増えます。また、果実がなった時に垂れしろができることや養分の流れが均等になり、品質にバラつきがでにくいことなどです。まずは、大きくなりやすい主枝の同年枝を減らし、適正な主枝数にします。次に亜主枝の同年枝を減らしていき、段々と上に行くと分かりやすいです。一度に枝を整理することはできないので1年で樹全体の葉数の2〜3割を目安に同年枝を減らしていって下さい。1本の同年枝を切除するのにその割合に達した場合はそれでその樹の剪定を終了して下さい。これを続けることで樹は徐々にシンプルになっていくとともに、フトコロまで葉が多く、品質のバラツキが少ない、生産効率の良い樹になっていきます。同年枝を間引き剪定していくイメージを忘れないで下さい。

切り口について

切り口は小さい方が樹へのダメージは少なくすむように感じます。しかし、そうしてしまうと出っ張りができ、切り口の癒合は遅く、枯れ込む可能性があります。切り口の癒合は樹液の流れがスムーズだと促進されます。そのためには切り口が大きくなっても残す枝に沿って切る必要があります。そうすることで切り口の癒合が早く、徒長枝の発生も少ないです。また、面をとることでカドがなくなり、切り口の癒合はさらに進みます。太い同年枝を切除する時は切り口の角度も重要です。細い結果枝等は大丈夫ですが、太い切り口が上を向くと樹は暴れてしまいます。切り口は必ず横を向くようにノコギリは縦に入れて下さい。

主枝を立てる!

主枝を立てることは重要です。しかし、これまた園地では主枝が寝ている樹が多いと思います。最初は主枝が立っていたとしても果実がなればその重みに耐えきれなくなり、主枝は開き、寝てしまいます。この主枝が寝た状態のままでいると、その背中から強い立枝が発生します。そして発生した立枝に果実がなり、また枝が寝て、立枝が発生する悪いループに陥っていきます(図2)。こうなると樹は階段状になり、大きくなり続け、樹形は乱れていきます。また、勢いの強い立枝を主体に果実を生産しているため、品質があがりにくいことや、葉が樹体の表面しかないなど、効率の悪い、大きいだけの樹になってしまいます。こうならないためにも主枝を立てる必要があり、寝てしまった主枝をヒモや支柱を使い、立ててください。こうすることにより、立枝の発生が少なくなり、樹形を維持することができます。また、果実がなることで分岐角が90度の水平な亜主枝を作ることができ、品質の高い果実を生産しやすくなります。若木の場合は枝が柔らかく、元の主枝を立てることができますが、樹が年を重ねるにつれて枝は固くなり、元の主枝を立てることは難しくなります。元の主枝を立てることが理想ですが、この場合は背中から発生した立枝を主枝と見たて立ててください。この悪循環から抜け出すために主枝を立てていきましょう。

最後に…

細かい剪定も重要です。しかし、そこにいく前に主枝を立てることや同年枝を切除するなど樹を作っていくことがより重要で優先するべきことではないでしょうか。

ページトップへ

  • 農家川柳(有田版)
  • 今月の農作業(柑橘)
  • Instagram
  • Facebook
  • JAありだの自己改革
  • from Wakayama,Japan‘s mikan contry(Arida mikan/ENGLISH)~日本みかんの里 和歌山から 有田みかん~
  • 組合長のご挨拶
  • ミカピーのご紹介
  • ミカピーの『よい食クイズ』
  • ありだ写真アルバム
  • オンラインショッピング ECサイトへ
  • 直売所ありだっこ 詳細はコチラ
  • 特産レシピ
  • 食農教育の取り組み
  • JAありだ女性会
  • JAの活用術
  • 困ったときの連絡先
  • 便利なJAネットバンクをご紹介します
  • 10月からキャッシュレス決済で最大5%還元がスタート!
  • 年金口座はJAバンクがお得!!
  • JAバンク新規ご利用特典
  • JAネットローン
  • ネットローンスタートアップキャンペーン
  • ATM稼働時間一覧
  • ちゃぐりんキッズスクール
  • 組合員・利用者さま本位の業務運営に関する取組方針
  • 組合員・利用者様本位の業務運営に関する取組状況およびKPI実績値の公表について
  • 利益相反管理方針
  • 金融商品の勧誘方針
  • 金融円滑化への取組み
  • マネー・ローンダリング等および反社会的勢力等への対応に関する基本方針
  • 休眠預金活用法に関するお客様へのお知らせ
  • 「つみたてNISA」対象ファンドの選定理由について
  • 行動計画
  • 女性活躍推進法に基づく行動計画
  • 金融ADR制度における苦情処理措置および紛争解決措置について
  • 共済ADR制度における苦情処理措置および紛争解決措置について
  • 口座開設・住所変更のお手続きはこちら
  • JAネットバンク
  • JAのはじめて共済
  • ココ・カラ。和歌山
  • みんなのよい食プロジェクト
  • サイトマップ
  • リンク集
  • ご利用にあたって
  • 採用情報
  • FAQ(よくあるご質問)
  • お問い合わせ
  • 個人情報保護方針

Copyright (C) 2019 JA ARIDA. All Rights Reserved.