今月の農作業(1月)柑橘

JAありだ営農指導課

樹勢回復

これからの時期は、マルチ被覆園や樹勢低下園では2月の低温で落葉の恐れがあるので、樹勢回復の為、液肥の散布を行って下さい。散布は、できるだけ暖かい日(気温10度以上)に尿素を500倍で2~3回散布して下さい。
 また、ハイフラクトース(液糖)1,000倍や葉面マグ100~200倍、セピオグリーン1,000倍等の苦土資材を加用することで窒素成分の吸収を助けます。

カイガラムシ類・ハダニ類の防除

令和元年度は9月以降の気温が高かったことから、収穫期を迎えてカイガラムシ類が増加傾向の園地が多くみられます。カイガラムシ類やハダニ類が発生している園地は、12月下旬から1月中旬の出来るだけ暖かい日に、夏マシン油乳剤(97%)を60倍か、冬マシン油乳剤(95%)を45倍のいずれかを散布して下さい。カイガラムシ類やハダニ類は、葉の裏や枝・幹を中心に生息するため、樹冠内部まで丁寧に散布するように心掛けて下さい。
 しかし、この時期のマシン油乳剤の散布は、花芽分化がマイナスに働くため、来年の花芽が少ないと予想される園地や葉色が悪く樹勢が低下している園地は、落葉の恐れがあるので冬期の散布を控え、3月に散布するようにして下さい。

ジベレリン散布について

令和2年産は着果(花)過多が予想されます。隔年結果を是正するために、この時期から対策を行いましょう。対策としてジベレリン散布による花芽抑制が挙げられます。令和元年産で着果量が極端に少なく、令和2年産で着果過多が予想される樹を対象に散布して下さい。
 散布時期は、収穫後(12月下旬)から1月末を目安にして下さい。散布濃度は、ジベレリン液剤2.5ppm(2,000倍)を夏マシン油乳剤(97%)60~80倍に加用して散布して下さい。

※散布は早い方が効果は上がります。

土づくり

健全な樹を育てるうえで重要な管理となります。1月から2月が作業の適期となるので樹勢維持のために積極的に行って下さい。良い土の条件として、適度な水はけと通気性があることや適度な養分を含みpHが適正であることが挙げられます。
 これらの土壌条件を満たすように土づくりを行って下さい。土壌状態が悪い例として、有機物が不足している園地は土壌が固くなります。そのため、水分や肥料の吸収が悪くなり、干ばつを助長してしまいます。
 このように土壌状態が悪いことで、根が十分に伸長できないことから生育が低下し、収量の低下や果皮障害が発生しやすくなることがあります。そうならないためには、堆肥等の有機物を施用し、土壌環境を改善しましょう。そうすることで、細根が増加し、肥料の吸収効率が高まります。また、温州みかんの適したpH5.0~6.0に調整していくことも重要になります。
 土壌分析の結果をもとに石灰資材等を必要量施用して下さい。また、pH6.0以上の場合は施用する必要はありません。高品質果実生産の基本の一つとして土壌改良は重要です。積極的に実施して下さい。また、中耕することが重要となります。

中晩柑類の収穫・貯蔵

これからの時期は、中晩柑の収穫期になります。中晩柑類で後期落果しやすい品種は対策が必要になります。マデックEWを2,000倍~3,000倍で散布して下さい。(使用回数は年間1回)
 また、果実腐敗防止剤の散布も徹底しましょう。ス上がりなどの寒害が懸念される園地では、袋かけ等の防寒対策を行って下さい。収穫や選果などの果実を扱う際は丁寧に行って下さい。貯蔵の際は、必ず一週間程度予措した後に行って下さい。
 湿度の高い日は倉庫の換気を行い、湿度の低い日は打ち水を行うようにして下さい。

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