みかんができるまで(生育過程・農作業)

各生育過程の紹介
発芽

 春になり気温が上昇してくると、柑橘類はまず芽が膨らみ、種類によって若干差がありますが、有田地方では4月になると一斉に発芽が始まります。この年最初に動き出した新芽がどんどん成長して、5月に花を着け、結実させ、その実をを育てるのです。

発根

 次に動き出すのが根です。土の中での動きなので、なかなか分かりにくいのですが、発芽後に発根が始まります。この新しい根から養水分を吸収し、健全なみかんの木と果実を作ります。そのために3月頃から肥料(春肥)を施用します。

開花

 発芽した芽が伸びて、新しい葉が開いて、やがて白い蕾が見えてきます。花が咲く日は種類によって違いますし、同じ木でも、着いている場所や着花量、枝の勢いなどにより違います。早い花は4月下旬に開花しますが、その木(園地)で最も多く花が咲いた日を満開日といいます。概ね有田地方では満開期は5月上中旬です。柑橘の種類によって早い品種や遅いもの、また開花期間が長いものなどがあります。有田のミツバチは有田みかんの花のハチミツを集めるのに最も忙しい時期だと思います。

 そしてこの花の香りが最高!。特に有田は山に囲まれているので、開花期間中は有田地域全体に花の香りが漂います。残念ながら当ホームページでは香りはお届けできませんが、5月頃に当地にお越しの際は、ぜひ香りを体験して下さい。空気が澄んだ早朝は特に良い香りです。

生理落果

 みかんの木は、その年の環境(気象など)にもよりますが、多く花が着く年と少ない年があります。「隔年結果」と呼ばれる習性です。花が多い木はそのまま着果量も多くなり、収穫量も多くなるのですが、みかんの木も実が多く着きすぎると樹勢が低下(体力が消耗)しますので、ある程度は自然に実を落とします。これが生理落果という現象です。しかしそれだけではまだまだ着果量が多すぎるので、農家はその後摘果作業を行うのです。

果実肥大

 生理落果は7月上旬頃まで続き、残った果実は肥大を続けています。この頃には(みかんの)果実の大きさは直径30ミリ位です。果実は収穫まで肥大を続けます。標準的Mサイズは直径61ミリ~67ミリですので、生産者はそれを目指して調整(摘果作業)を行います。

果実成熟

 秋になり気温が下がってくると、果実の肥大のペースは鈍り、濃い緑色の果実はしだいに薄くなり、黄色くなり、やがてオレンジ色が濃くなっていきます。中身(果肉・果汁)も同様に成熟が進み、糖度が増し、酸味が下がっていきます。収穫が近づくと、果実の品質分析(糖度・酸度の測定など)を行い、いつ頃収穫を始めるかなどを決定します。早く収穫できるのが極早生みかん(有田では10月初旬)、11月から収穫できるのが早生みかん、その後普通(中生・晩生)みかんを収穫します。

休眠

 みかんの収穫が終わると、みかんの木は緑一色に戻ります。年が明けると冬本番で、みかんの木は芽も根も動かず、春を待ちます。でもこの期間に行う作業もたくさんあります。土づくり(土壌改良)や、例えば崩れた石垣を積み直したり、排水溝を整備したり・・・仕事はいっぱい。みかん以外にもハッサク、キヨミなど他の果実の収穫も続きます。

各農作業の紹介
土づくり

 日本は雨が多く、また肥料をやり続けると土壌が酸性になりやすいので石灰をまいたり、有用微生物を増やすために堆肥など有機物を入れたり、保水力や排水性など物理性を改善するため土を耕したりします。土壌改良(土づくり)といいます。肥料が効率よく吸収され、作物が健全に生育するための基本作業です。

施肥
(春秋)

 みかんは3月頃に肥料(春肥)をやります。これから伸びる新芽と開花、そして果実の肥大のための栄養です。

 収穫が終わる頃にももう一度肥料(秋肥)をやります。収穫後のお礼と冬の寒さに耐えるために、そして来年もしっかり働いてもらうために。夏にもう一回やる産地もありますが、有田では基本的に温州みかんは春と秋の2回肥料をやります。

剪定

 剪定をしなければ枝が伸び放題となって、木や園地全体の日当たりや風通しが悪くなって、良いみかんができません。また隔年結果(豊作と不作の差)を少しでもなくすため、枝の種類(今年結実させる枝と休ませる枝など)を調節します。剪定はいつでもできますが、一般的には休眠期で、厳寒期を過ぎて発芽が始まる前の3月下旬までに行います。

病害虫防除

 みかん栽培上で必要な病害虫対策として、枝や根など木自体を守ることも大切ですが、中心になるのはその年に収穫する果実が消費者に好まれる品質に仕上げるために行う病害虫防除です。みかんの果実の見栄えが悪くなるのは病気では黒点病、そうか病、かいよう病など、害虫ではスリップス、カイガラムシ、ハダニなどです。

 無農薬が理想かも知れませんが、大多数の消費者に受け入れられるためには、気温が高く雨が多い日本の夏には農薬は必要不可欠です。みかんの場合、皮をむいて食べるので、消費者の体内に残留農薬が入るリスクは特に低いです。もちろん厳しい安全基準を守って使用し、使用管理も徹底しています。

水分管理

 みかんの味(特に甘さ)を左右するのは夏(主に7月~9月)の水分です。この時期に高温で乾燥が続くとみかんの木が弱ってきます。専門的には「水分ストレスがかかる」ことです。人間なら熱中症に注意する頃です。もともと有田地域では昔からこの時期に降雨が少ないのです。「隣町が雨なのに、有田だけ降らない」という日も多くあります。しかも排水性の高い急傾斜のみかん園なので、みかんの木には過酷ですが、それがおいしいみかんができる理由なのです。

 あまり弱りすぎるとみかんの収穫量にも影響しますので、少し灌水することもあります。でもそんな年は「焼け石に水」状態ですのでおいしいみかんができる年です。近年特に夏が暑く、雨も特定の地域に集中して降るような傾向です。

 この時期に地面にマルチシートを敷く園地もあります。雨が多い地域や排水が良くない園地、更に糖度を上げたい園地など、降雨を遮断して人為的に「水分ストレス」をかけようとするものです。使っている白いマルチシートは、透湿性があり雨水の浸入は防ぎますが土壌中の水蒸気は放出します。また白いシートは太陽光が反射して果実の色を良くします。

摘果

 みかんの栽培で最も多くの時間を費やすのが摘果かも知れません。多く着きすぎた果実をそのままにしておくと養分が分散して小さい果実ばかりになってしまうから間引きをする作業です。また多く果実が着きすぎると翌年着花(着果)が少なくなり、その翌年はまた着果が多く(隔年結果)摘果が大変です。園地には多く結実している木と結実が少ない木がありますので、多く結実している木から、階級、(大きさ)の揃った果実に仕上げるため摘果を行います。

 摘果作業は、一般的には生理落果が終わってから始めます。時期や目的により「粗摘果」、「仕上げ摘果」、「樹上選別」と呼び分けています。「粗摘果」とは、特に多く結実している木の果実をとにかく早く減らすことで、仕上げる訳ではないので「粗摘果」といいます。、「仕上げ摘果」は、初期に「粗摘果」をした木の2回目のチェックです。着果が少ない木は「粗摘果」をせず、いきなり「仕上げ摘果」となる場合もあります。階級(大きさ)を揃えたり、等級(品質)の良くないものを除去します。摘果は以上ですが、「樹上選別」といって、収穫したものを持ち帰って家庭で選別したり、選果場など出荷時に選別する前に、収穫前に園地で最終チェックをするのが「樹上選別」です。高品質な有田みかんをお届けできるように、最後の最後まで摘果や選別を行います。

収穫

 有田みかんの出荷基準に適合したみかんから順次収穫を行います。農作物なので毎年同じ日ではありません。果実分析などを行い、園地ごと品種ごとに収穫適期を調べて収穫時期を決定します。有田では10月から極早生、11月から早生、その後中生(なかて)、晩生(おくて)と続きます。有田の場合、ほとんどが年内で収穫を終えます。年末まで大忙しです。

出荷

 収穫したみかんは家へ持ち帰って、農家は家庭で選別します。選果場へ出荷できないものは自分で食べたり廃棄したりします。集荷基準に適合したものだけを選果場に出荷します。

 選果場では、取引先(市場など)との計画に合わせて荷造りを行い、出荷します。基本的に等級(秀・優・良など)と階級(L・M・Sなど)を分けます。最近では中身の味(糖度・酸度)などを非破壊分析装置に通して測定できるので、味別(糖度別など)の選別もできます。

 選果場へ出荷せず個人で直接販売している農家(個選)や個人で荷造りしたものを持ち寄って出荷する組織(出荷組合)もあります。家庭で一つ一つ選別して箱詰めします。

販売

 産地の情報を伝えたり、市場担当者や小売店バイヤー、消費者様などの意見を聞いて、出荷・販売方法を調整します。消費者ニーズの意見は今後の生産に役立てたりもします。農家(農作業)というよりは、営業活動です。基本的にJAや選果場の役員さんが中心になって、その役割を担います。

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