組合長コラム

有田みかん最盛期~耐久高校・世界津波の日~

更新:2023年11月9日

 極早生ミカンの収穫もほぼ終了し、これから有田みかんとして一番生産量の多い早生ミカンの収穫期となりました。今年の猛暑も嘘のように涼しくなり、いや今日はまだ結構暖かいのですが、今日の雨の後明日からは大気が入れ替わり、一気に秋らしくなるようです。

 夏の高温の影響は、農作物にとっては想像以上で、リンゴや梨等の果物の生産量が少なくミカンも同様に表年で豊作であるはずの九州や愛媛のミカンの生産量も予想を下回る見込みです。そういうこともあり、極早生ミカンの販売は順調に推移しました。もちろん、平年よりも高糖度であるということがあっての結果と思われますが・・・。

 11月9日に大阪で、10日に東京でそれぞれ早生ミカンの販売セレモニーを行ない、有田産早生ミカンの販売がスタートします。毎年自信を持って販売していますが、今年は特に味が良く、消費者の皆さんに喜んでいただけるのではと思っております。

 さて話は変わりますが、私の母校耐久高校(和歌山県立)が春のセンバツ甲子園大会に出場できそうです。耐久高校は創立171年、黒船ペリー来航の前年の幕末1852年に濱口梧陵氏らが「耐久社」として創設し、現在まで続いています。

 濱口氏は津波の襲来を稲わらに火をつけて住民を守ったことでも有名で「稲むらの火」として、いろんなところで取り上げられています。

 明治38年創部、今年で118年の硬式野球部が秋季県大会で優勝し、春のセンバツ出場の選考において重要な判断材料になる秋季近畿地区高校野球大会でベスト4に残りました。一昨日の準決勝戦では惜しくも0対1で敗れはしたもののまさに快挙です。選手達を称えたいです。永らく有田地域からの甲子園出場がなく、有田地域の期待が高まっています。有田ミカンとともに全国にその名が知られるかと思うと嬉しくなります。大学時代に高校名を言うと、近くに根性高校ってあるの?なんて笑われたもので・・・。

 又、濱口梧陵氏の功績を称えるとともに、津波に対する備えや防災意識啓発に向け、2015年12月国連総会で11月5日(昨日)は、世界津波の日に制定されています。改めて、津波やその他の自然災害への備えを日頃から心掛けたいものです。

11月6日

有田みかん最盛期~耐久高校・世界津波の日~