組合長コラム

災害に備えて~憂いを減らす~

更新:2024年2月6日

お正月元旦早々、能登半島沖で大地震が発生し、200名以上の方々が亡くなり怪我をされた方も多く、また多くの木造家屋が倒壊しました。犠牲となられた方々へ哀悼の意を表するとともに、一日も早い復旧、復興を願っております。

能登半島では、2007年3月、2023年5月にも大地震が起こっており、地震に対する備えはしていたであろうと想像はできますが、報道などで見る映像でその揺れの大きさに驚愕し、自然の強大な力を前にして、人間の無力さを感じてしまいます。しかしな

がら、一瞬の判断が生死を分けるのも事実です。先日、防災アドバイザーの講演を聞く機会があったのですが、地震が起こった時、木造2階建て住宅で2階ならとどまる、1階ならばすぐに外に出る。当たり前のようなことでも、初期微動の時には様子を見てしまうのが普通だと思います。日頃からの心構えが生死を別けます。家具の固定や食糧・水などの備蓄、家族との緊急時の連絡方法などを今一度確認しておきたいものです。

JAありだ管内も南海トラフ地震の災害想定域です。海岸地域では津波も予想されます。備えを十分にして少しでも被害を小さくしたいものです。JAありだでは、大規模自然災害に備えて支援積立金をし、各支所には発電機やガソリン携行缶を備えています。備えをして少しでも憂いを減らしたいと思います。

JAありだ管内では、昨年6月の豪雨災害で1,000カ所以上の畑や農道などが崩落し、大部分が未だに復旧できずブルーシートが散見されます。

世界農業遺産に登録されている能登輪島の「白米千枚田」の大きくひび割れた写真に心が痛みます。コロナ前に訪れ、ライトアップされた景観に魅了されたのを思い出し、なんとか復旧し、ぜひもう一度見たいと思います。

令和6年2月6日

災害に備えて~憂いを減らす~