農業者インタビュー

農業者インタビュー

土と水とわたし#1

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更新:2022年10月26日

今回は和歌山県有田川町で温州ミカンと不知火を栽培する農業者であり、JAありだ代表理事組合長を務める森田耕司さんにお話を伺いました。収益性の高い園地をつくることで有田みかんの産地を継承しています。

土と水とわたし#1:森田耕司組合長
JAありだ代表理事組合長 森田 耕司

就農したきっかけを教えてください

長男が家業を継ぐのは当たり前という時代、学ぶことが好きだったが農業以外の職業を選択するという思いはなかった。だから、将来の夢は?という質問は苦手でした。
ただ、小さい頃から、花などの植物を育てることが好きでした。そう考えてみると、農作物を手間暇かけ、良いものに作り上げる農業は私に合った職業だったと今はそう感じています。

就農当時を振り返って苦労したことはありますか

就農当時に栽培していた八朔の価格が大暴落し、生活するのが大変でした。他作物への転換を模索し、複合経営を始めたが幅広い複合経営は作業が重なり効率が悪かった。多忙と労働力不足に限界を感じました。

1日の作業量や作業内容はどう決めていますか

今朝も朝から畑に行きましたが、作業は適期に行うことが大事。何をしたいかではなく、今日するべきことを行う。収益性の良い園地にするには適地適作、適期に作業することが大事です。

農業の魅力とは何だと思いますか

自分で計画を立てて仕事ができるところですね。天候や市場価格の変動などにも対応する判断力が必要になり、大変な面もありますが、自由もありますし、手をかければ品質の良いものができ、それが収入にも反映されます。

次世代の担い手に応援メッセージをお願いします

食は国の基本であり、自国の食料を守っていく気概を持ちながら国土保全も担えるのが農業です。農業は食を支える職業として必要不可欠です。JAには農業技術のサポートをする相談窓口がありますのでぜひ活用してもらいたい。

プロフィール

森田 耕司

  • 営農地域:和歌山県有田川町
  • 生産している主な農産物:温州ミカン、不知火

森田組合長の趣味は旅行。国内はもちろん海外旅行も奥様と一緒に楽しんできたそうです。その場所でしか見られない景色やその土地で営まれている農業や産業を見ることが楽しいと話してくれました。