農業者インタビュー

農業者インタビュー

土と水とわたし#10

タイトル背景

更新:2023年7月27日

今回は和歌山県有田市で温州ミカン栽培に取り組む東山有樹さんにお話を伺いました。ミカン以外にも清見や不知火、伊予柑などの中晩柑類と趣味でサボテン栽培もしています。

就農のきっかけを教えてください

学生時代は、美術に興味があったため芸術大学に通い、中・高校の教員免許を取得しました。その後、就職について考えたとき、農業に抵抗はありましたが外で働くよりも抵抗の少ない家業を手伝うため、約12年前就農することを決心しました。

趣味のサボテン栽培とは

サボテン栽培が趣味で、さまざまな品種をかけ合わせたり、欲しい株を購入するために海外旅行を兼ねて仕入れたりもしています。

サボテン栽培の知識は、ミカンの栽培管理にも活きています。これまで、ミカンの施肥にはごく一般的な肥料を使っていましたが、サボテンに使用している肥料を使ってみると葉の状態が良くなり、私の園地にすごくマッチしました。最近では、サボテン愛好家の方々とのネットワークを活用し、保湿性と緩効性に優れたより安い資材を探して施肥しています。趣味のサボテン栽培から得たノウハウを、上手く農業にフィードバックできたことは農業の楽しさを感じられた瞬間でした。

やりがいについて教えてください

農業のやりがいは、繁忙期を乗り切って収入が入ってきた時です。また、自分の好きなことに投資をすることが日々の充実に繋がります。

私の園地では、作業効率や収量を上げるため約4年前から改植作業に取り組んでいます。この先、2年後には改植の成果も期待できるので楽しみです。

プロフィール

東山 有樹

  • 生産している主な農産物 温州ミカン、不知火、伊予柑、清見等
  • 営農地域:和歌山県有田市

作業の効率化や収量を増やすため、積極的に新しい取り組みにチャレンジしています。趣味から得た知識を活用して、自分の園地に適した栽培方法を模索しています。