農業者インタビュー
土と水とわたし#16
更新:2024年1月25日
今回は和歌山県有田川町でオランダエンドウ栽培に取り組む平松文彦さんにお話を伺いました。大好きな農業で新たな挑戦がしたいという思いから、オランダエンドウ栽培に挑戦しました。
就農のきっかけを教えてください
実家が兼業農家で温州ミカンを栽培しており、小さい頃から収穫時期には農作業を手伝っていました。当時から農業が好きで、大学は農学部、卒業後も青果物の生産流通業務に携わってきました。
大学時代に教わっていた教授からもいい影響や刺激を受け、45歳のときに実家の農業をサポートするため兼業で農業を始めました。その後、退職を機に専業として本格的に農業を開始しました。
オランダエンドウを育てる魅力について教えてください
生産流通業務に携わっていた頃にさまざまな野菜を担当しました。なかでもオランダエンドウは特に思い入れが強く、国内では和歌山県で初めて栽培されたという歴史もあり、これからも守っていきたい思いがありました。
オランダエンドウは8月下旬に播種を行い、枝の誘引や水分管理・施肥などを人力と機械で行いながら、10月中旬に収穫時期を迎えます。収穫前に咲く赤紫色の可愛らしい花を見るのが好きで、花が咲いた後にスラッとしたサヤがたくさんなっているのを見るたびに「日頃の苦労が報われた」とやりがいを感じます。
どのような農業に取り組んでいるか教えてください
オランダエンドウを養液栽培で育ててみたいと思っていました。養液栽培は、水分管理や施肥などの作業を自動化できるため労力を軽減することが可能です。作業負担を軽減することで、長く続けられる農業を実践しています。
農業は自然に左右されることが当たり前で、なかなか思うようにいきませんが自分なりに栽培環境を工夫しながら楽しんで栽培管理に励んでいます。これからの目標は、新しい品目にもチャレンジすること。身体を労わりながら大好きな農業を長く続けていきたいと思っています。
次世代の担い手に応援メッセージをお願いします
いろいろなチャレンジ方法があると思う。勉強の機会も増えていて、インターネット等で情報収集もしやすくなっているのでいろいろとチャレンジしてみてほしいし、人との繋がりも励みになるので大切にしてほしい。
プロフィール
平松 文彦
- 生産している主な農産物 オランダエンドウ・温州ミカン・ハッサク・ポンカン
- 営農地域:和歌山県有田川町
小さい頃から農業が好きで「農」に携わる人生を歩んでいる平松さんは、自分なりに栽培環境を工夫して作業に取り組んでいます。これからも農業と長く付き合っていきますと笑顔で話してくれました。