みかんの仲間たち

柑橘類

温州みかん

何と言っても管内の主力品目。約450年の歴史を誇り、気象・土壌・地形等の条件が高品質みかん栽培に適しています。

主な品種 ゆら、上野、田口、宮川、向山、林など
栽培面積/生産量 3,200ha、7~80,000万トン前後。かつては12万トンの時代も。
主な栽培地域 管内全域(一部山間地、標高の高い所を除く)

ポンカン

温州みかんに続いて収穫できる早い時期の柑橘類です。その甘さや剥きやすさは、デコポンをはじめ、後の品種交配の親によく利用されています。

主な品種 大田など
栽培面積/生産量 9ha、190トン。
主な栽培地域 管内全域(但し生産は減少している)

八朔

春まで樹上で生らし越冬八朔、五月八朔としても出荷されます。生産量は減ってきましたが、ちょっぴり苦みがある風味が人気です。

主な品種 早生八朔、紅八朔など
栽培面積/生産量 120ha、2,650トン。
主な栽培地域 同上、金屋地区に多い。

伊予柑

愛媛県で栽培が広まったため伊予柑と名付けられました。年明け出荷品目。香りと果汁がたっぷりの柑橘です。

主な品種 宮内など
栽培面積/生産量 21ha、465トン。
主な栽培地域 有田市、湯浅町

はるみ

ポンカンと清見の交配。皮が薄く剥きやすく、じょうのう(内袋)も薄いのでそのまま食べられます。

栽培面積/生産量 19ha、360 トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いなど)

甘夏

夏みかんから改良され酸味が少なくなった甘夏柑。爽やかな香りとほのかな甘みが特徴です。

主な品種 田ノ浦、川野など
主な栽培地域 管内全域(但し生産は減少している)

ネーブル

アメリカ原産。果頂部にくぼみがあり、これがオヘソのようで「navel」と名付けられました。

主な品種 森田、大三島など
主な栽培地域 管内全域(但し生産は減少している)

不知火

果梗部(ヘタ)の形状から名付けられた「デコポン」とは熊本県が厳しい品質基準をクリアしたものに使用が認められた登録商標です。

栽培面積/生産量 97ha、2,600トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いや一部施設栽培も行なっている)

せとか

清見、アンコール、マーコットなどのよい所を掛け合わせた新しい品種。果皮が滑らかで手で剥きやすく、糖度も高く、香りと果汁がたっぷりです。

栽培面積/生産量 11ha、160トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いなど)、施設栽培も。

清見

果汁がたっぷり、生ジュースそのもの。育成地興津(静岡県)の近くの清見寺にちなんで名付けられたと言われています。

栽培面積/生産量 122ha、2600トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いなど)

三宝柑

和歌山県特産の爽快な果汁の柑橘。和歌山藩主に献上する白木の台「三宝」に盛られたことから名付けられたと言われます。県外ではほとんど栽培されていません。

栽培面積/生産量 15ha、375トン。
主な栽培地域 湯浅町の特産物

カラ(南津海)

温州みかんと大きさ・形状が似ていますが、春に収穫する晩生柑橘です。手で剥きやすく、果汁が濃厚で糖度が高い。近年では品種改良された南津海(なつみ)も出回っています。

栽培面積/生産量 24ha、565トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いなど)湯浅町、有田市

セミノール

アメリカ原産のオレンジ。果皮は手で剥きやすいが、果汁がこぼれて手が汚れるほど。寒さに特に弱いので、冬も凍らない海岸沿いの地域で栽培されています。

栽培面積/生産量 36ha、830トン。
主な栽培地域 管内全域(冬に暖かい海岸沿いなど)広川町、湯浅町

バレンシア

多くは輸入されている種類で、オレンジの代表種。日本では和歌山県が80%以上を栽培しています。収穫できるのは次年度の花が咲いた後で「超晩生」

栽培面積/生産量 3ha、10トン。
主な栽培地域 湯浅町

レモン

消費されている多くは輸入品ですが、国内では広島、愛媛に次いで和歌山でも栽培されています。他とは一際違った香りが楽しめる柑橘。国産レモンはいかが?

主な品種 アレンユーレカなど
栽培面積/生産量 10ha、55トン。
主な栽培地域 管内全域

ゆず

生果で出荷することはほとんどありませんが、果汁を搾り柚酢などに加工しています。柑橘系の中でもまた違う独特な香りは調味料やお風呂にも合う果実です。

栽培面積/生産量 1ha、30トン。
主な栽培地域 清水地区

名前が「代々」に通じることから縁起の良い果物とされ、正月の飾りに用いられます。 酸味と苦みが強いので、直接食べるのではなく、果汁はポン酢などに利用されます。

栽培面積/生産量 20ha、50トン。
主な栽培地域 有田川町、湯浅町